子宮の入り口部分である子宮頸部にできるがんを「子宮頸がん」といいます。年間3,000人ほどの死亡者が出ている子宮頸がんは、これまでは40代以降の女性に多い病気とされてきましたが、近年では20~30代の女性の発症が多くなっています。
子宮頸がんは、性行為などにより「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスに感染することで発症します。初期段階では自覚症状がないまま進行し、その後生理以外での出血、おりものが増えるなどの症状が出てきます。
不正出血を生理と勘違いし、気付いた時には手遅れになるというケースも多い病気なのです。
定期検診での早期発見ができれば、早期治療で子宮も温存できますし、妊娠することも可能です。検診では、子宮頸部の細胞をこすり取って行う簡単な検査ですので、20代から積極的に定期検診をお受けください。